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タンパク質は、魅力溢れるユニークな高分子材料

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構造タンパク質とは、生物体構造の構築に関わるタンパク質群のことを指し、例えばフィブロイン、コラーゲン、ケラチンなどが知られています。
これら素材はバイオマス由来かつ生分解性を有するという特長だけではなく、材料としての優れた機能を有することが近年明らかとなっています。
例えば、クモが命綱に使用するタンパク質繊維の重さあたりの靭性は鉄の約340倍にも及びます。
ウールやカシミアもタンパク質繊維であり、保温性や吸湿速乾性など、衣料材料として優れた特性を有することは周知のとおりです。

タンパク質は20種類のアミノ酸モノマーが重合してできた生体高分子ですが、有機高分子としてタンパク質を眺めた時、次の3つの特長に気づきます。

1つめの特長は、タンパク質の分子鎖が濃密な水素結合網を形成していることです。
2つめの特長は、タンパク質は豊富な反応性官能基を有することです。
3つめの特長は、豊富な官能基を含む20種類のアミノ酸が精密重合されていることです。

現在、タンパク質をさまざまな形で素材として使いこなし、世に普及させていくことで、循環型社会への移行に貢献する研究が進んでいます。